の評判
お客様情報を基に最適な真空部品の加工プランを提示します
仕上げ作業にもこだわりながら、高品質な真空部品の製造を目指して日々精進しています。全ての加工作業が完了した後は、一旦リークテストを施して製品の品質管理を徹底して行います。微少な漏れなどがないか確認した後に、最終的に焼け取り・GBB処理といった仕上げ作業を施します。
ご依頼いただいた部品製造の案件に関しては、事前ミーティングで得たお客様情報を基に最適な製造プランを構築し、安全かつ丁寧に作業を進めていきます。
リークテストを施して真空部品加工の品質管理を徹底しております
リークテストとは部品の製造過程で一通り完工した後に、微小な穴やシール不良などの不具合がないか想定外のトラブルがないか、といった目的で部品に微少の気体の流入が起きていないかを確認するテストです。リークディテクタという測定機器を使って、ヘリウムガスで検査を行います。リークテストにヘリウムガスが適していると判断されて活用されている理由はいくつかあります。まず、爆発性・毒性がなく安全であることが挙げられます。
また、試験体から放出される可能性がほとんどないので判別しやすい、分子径が小さいので漏れがあったときに流入しやすい、空気中に5ppmしかないため大気の影響に配慮しなくてよいなどのポイントが挙げられます。テストのフローは、トレーサガスとして検査物にヘリウムガスを充填し、漏れ出たヘリウムガスをリークディテクタで探知するという流れです。熟練の職人として品質管理にも最善を尽くしてまいります。
仕上げ作業にもこだわり高品質な真空部品加工を実現します
リークテストが通った後に、仕上げ作業として焼け取り・GBB処理を行います。焼け取りとは溶接後に工作物に残る「焼け」といわれる跡・汚れを除去する作業を指します。一般的に酸洗い・電解研磨などの用法を使って「焼け」を取り除きます。焼け取りは外観の美しさを整えるだけでなく、「焼け」電気化学反応を起こして腐食に発展しないように対処するというリスク回避としての意味も持ちます。「焼け」はブラシなどの道具を研磨して取り除くこともできますが、外観に傷がつく可能性が高いため、酸洗い・電解研磨などの手法を活用して「焼け」と除去していくやり方が理想です。
ベテランの職人として仕上がりの品質にもこだわっており、これまでの実績に裏付けられた専門スキルを駆使して丁寧に仕上げてまいります。「お客様第一主義」の精神を発揮し、お客様に心からご満足いただける品質を目指してまいります。
最適な加工プランを構築し安全・丁寧に作業を実施しています
焼け取りの工法が様々ある中で酸洗いの場合は、洗浄後に水洗い・中和・水洗い・純粋洗浄といった数回の洗浄工程を繰り返します。電解研磨には中和塩電解法・酸性電解法の2つのタイプがあります。中和塩電解法は安全性が高く、素材に優しい工法です。酸性電解法は安全性では中和塩電解法に劣りますが、研磨の効率が良く研磨する力も強いのが特長です。
仕上げ作業として採用しているもう一つの工法であるGBB処理は「グラス・ビーズ・ブラスト」の略であり、ガラス(グラス)のビーズでブラスト施工(研磨)する工法です。ブラスト施工とは、圧縮空気で工作物の表面に研磨材になる素材(ガラスのビーズ)吹き付け、工作物の表面の錆などの汚れを除去します。こうした様々な工法を網羅しながら、それぞれの真空機器・真空部品に対して最適な工法・加工プランを構築して安全かつ丁寧に作業を進めてまいります。